Bruno Marsの新しいプロジェクトのパートナーがAnderson .Paakと聞いて、それはそれは胸が躍らない訳がない。ただ、誰もがこってりしたファンクチューンで来るかと思ってたところに、第一弾として出してきたのが、何と麗しのフィラデルフィアサウンド、コレですよ。いやぁ、一杯喰わされましたねー感が一面に漂うッスね。
で、このフィラデルフィアサウンドがなかなかに凝った作り。往年の1970年代前半のフィラデルフィア黄金期の諸作に比べれば平均的な仕上がりだけど、アレンジやコーラスは言わずもがな、僕はドラムの音がかなり忠実に再現されているのに驚いた。フェイドアウトするエンディングや、キーワードとしての”Door”に至っては、これはオマージュですねー。と思って動画をチェックしたら、種明かしにLarry Goldの名が・・・。でも、このストリングスは僕にはどうしてもリアルには聞こえないんですが。 そして①のWill Downingは90年代の僕のアイドル。ただ、今となっては口に出すのも気恥ずかしい”ブラコン”の極みボーカル。まだ元気でやってくれてたんだー、嬉しいね。ここは懐かしいフィラデルフィアサウンドに負けず劣らず、まだまだ健在ぶりを証明。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中 coastcafestudio で検索!
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今回はめっぽう大人びた感じに。1曲目Jon BatisteがJazzyな滑り出しなのに続いてJudithがアレサばりのシャウトを聴かせてくれる。Jon Batisteは "Thank you, thank you for your love”、Judithの方はタイトルの "Baby, I'm Hollywood" の印象的なフレーズが思わず口ずさみたくなる。聴いてて楽しいなぁと感じさせてくれる瞬間である。
3曲目のBLACK COFFEEは注目のCelesteをフューチャー。抑制の効いたサウンドプロダクションにまさしくボーカルが主役といわんばかりのCelesteの歌いっぷりが素晴らしい。音楽の懐の深さを実感する。 そしてNick JonasとPost Maloneに漂うオトナ感。これを挟めたことが大きいなぁ。プレイリストを通して聴いていると、明らかにこの2曲にピークが訪れてるもんね。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中 coastcafestudio で検索!
また新たな才能を紹介できるのがとても嬉しい。①のCelesteだ。イギリスで活躍するアメリカ生まれのシンガーソングライター。ハスキーながら、高音の声の伸びも艶っぽくて素晴らしい。何より自作自演の曲の完成度の高さが並みじゃない。今年の大注目との評判もうなずける。アレンジも演奏もかなり凝っていて、とてもスリリング。
そして⑧のJazmine Sullivanの新作も嬉しい驚き。僕は2008年のデビューアルバムに惚れ込んで聴き狂った口なのだが、今回の新譜がやっと4枚目だそうだ。フィラデルフィア生まれ。同じ英語圏でアメリカ生まれとかイギリス生まれとかあまり関係ないようにも思われるだろうが、こと音楽に関して、特にR&B系の場合にはちょっと意味を持つような気がしている。で、Jazmineの場合にどうかというと、「てっきりイギリス出身かと思ってましたー」という具合。この感じ、なんとなくわかる? ラストは男性&女性のデュエット曲連発。どちらも最高。Charlie PuthもJohn Legendもホント名手ッスね。この流れで上手にトップのCelesteに繋がるという、”It's Magic”。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中 coastcafestudio で検索!
2021年の幕開けはこの曲①から。何かが蠢き出す予感みたいな、新年にふさわしい感じ? 僕としてはPet Shop Boysの件で書いた、冨田勲/新日本紀行のテーマの影響をここにも感じてるんですがね。
Bootsyの⑦はSlyのカバー曲。サックスにブランフォード・マルサリス、そしてベースにラリー・グラハムを配した余裕のファンクナンバーだ。サックスのソロが絡んだりブチブチチョッパーベースが幅を利かせたりと、演奏しているその場の風景がイメージできると、僕あたりは安堵感を覚えたりもするのだが、最近のリスナーはどうでしょうねぇ。 今回のBootsyのアルバムにはあのジョージ・ベンソンも参加していて、こうしたかつて一世を風靡したミュージシャン達も、今は活躍の場が非常に限られてきているという厳しい現状なのだな、と思い知る。その意味で新人のUcheと共演する現場があるというのは、とても意義深いことだと思う。 さて今年よく聴いたLucky Daye。心地よい系ダンスミュージックとの相性が抜群で、今回のSG Lewisとのコラボも期待通り。久々のNew Order⑨には元気をもらい、あと⑥の冒頭で聞こえてくるPharrellの歌声に、やっぱ信頼度高いわ。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中 coastcafestudio で検索!
最近のアメリカ音楽界はコロナ禍やBLM、さらには大統領選の影響もあってか、政治色を帯びた曲が目立っているが、ここへきて真打ともいえる御大Stevie Wonderの新譜⑦が届けられた。70年代の神がかり的なStevieをリアルタイムで経験してきた身にとって、Stevieの新譜が出ること自体感慨深いものがあるのだが、このタイミングにあえてぶつけることで強い強いメッセージを発信している訳で、改めて深い敬意を表したい。(このあたりの事情はこちらに詳しいです。)
続くBootsy⑧にも、僕はStevieと同じようなスピリットを感じてしまう。ここでBootsyはBrandon "TAZ" Niederauerにかなり長尺のギターソロを任せていて、これがスゲーの。近ごろはギターソロなんて、それ自体が絶滅危惧種な上に、この超絶ソロを弾いている天才少年とBootsy との年齢差はなんと50歳以上! ベースを弾いてるのはBootsyで・す・よ・ね? 年齢差、性差、人種、時代を超えて、まさしく音楽は普遍的なメッセージだ。 さて今回はMark Ronsonのあの曲に似た感じの①で始まり、全体にR&Bでまとめたプレイリストになったけど、期せずして女性女性のデュエット④と男性男性のデュエット⑬がとても新鮮。今どきはどちらかがラッパーであったりするのが常なのだが、しっかりと歌い込んだデュエットは、それだけで心に響いて心地よい。新たな発見になりました。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中 coastcafestudio で検索!
ボクの最近のプレイリストは、演奏時間でいうと大体47~50分くらいのところに収まっていることが多い。いろんなタイプを試してきてここに落ち着いている訳だが、自分にとってはこの長さが一番しっくりくる。それはちょうどアルバムの演奏時間に相当する長さであり、長過ぎず短か過ぎず、「一枚聴いたー」という満足感をもたらす長さ。
ただ、アナログレコードやCDのように収録時間に制限のあるメディア向けに選曲するのではないのだから、演奏時間はあまり考慮しなくても良いのではないか、あるいは無意味なのではないかと思う節もあるかもしれない。でもボク的には単に寄せ集めただけだったらプレイリストとは言わない。最適なレイアウト・曲順は大きな要素であるし、ちゃんとストーリーを描けなきゃいけない。そのためには適当な(適切な)長さってのもあるのだ。 そこはボクのこだわりポイント。そもそもボクがプレイリストを作るようになった目的は、好きになった曲をしっかり楽しむため。繰り返し聴けなきゃ意味がない。例えば曲と曲のつなぎが上手くいった時は、聴く楽しみが倍増する。これこそがプレイリストの醍醐味。 で、今回の、特に後半はしっかりしたストーリーを感じるでしょう? ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
Anderson .Paakという名前が最近やたらと目につくようになってきた。滅茶苦茶スリリングなイントロに続いてAnderson .PaakのRAPから始まる①は、BJ The Chicago Kidの2019年作から。この「玄人受けする」って感じに良く首を突っ込んでいるのだ。それは③でも同様。Anderson .Paakの関わり方は単にラッパーとしてだけではなく、曲作りやサウンドメイク面にも及んでいるはずで、その立ち回り方はPharrellを彷彿とさせる。そういえば⑩のBeckはPharrellとのコラボ曲。
てことで、Anderson .Paak。目の離せないアーチストであることは確かだ。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
今回またしてもDua Lipaのダンスチューンからスタート。でもMadonnaとMissy Elliotとのコラボで来られたら、これは外せない。まさに彼女の勢いそのまま。勢いは③でもその通り。どちらかといえばこれまでジャンプナンバーが多かったDua Lipaだが、ここでの歌手としての表現力の豊かさには舌を巻く。まさにコンテンポラリーな音楽シーンを席巻中だ。
②のThe Shadowboxersは知り合いの好事家音楽ファンから教えてもらったグループ、って、てっきりイギリスのバンドだと思ってた。というのも、彼曰く「ABCっぽいよー」ってことだったから。僕からも「うーん、トレバー・ホーンっスねー」と返したのだった。そうした期待(思い込み)を軽々と裏切り、なんとアメリカはアトランタ出身だそう。見た目と音は完璧イギリスなのになー。コーラスはビージーズっぽいけど。 その手の話で言えば、⑩のSpeelburgは、こちらはまんまBeck風。ちょうどタイミングよくBeck本人の新作も出ているが、こっちの方がよほどBeckらしい? さてクリスマス商戦をうかがう季節になるとマライア・キャリーの名前がちらほら出始めるのが年中行事ではあるのだが、今年は何とFugees 版のKilling Me Softlyをサンプリング、しかもLauryn Hillとコラボするという新機軸・・・単にネタ切れなのかも。確かに元歌(Killing Me Softly with His Song)をそのままカバーするより勝算は立つ? (難癖付けているように聞こえたらゴメンナサイ。) 前半の②から⑦にかけての流れはとてもオトナっぽくスムースかつスリリング。ゆったりと残暑の季節にぴったりです。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
2つさかのぼって3056。難産だった、昔の812・818をベースにしたリイシュー編。どう難産だったのかって、結局812にも818にもApple Musicでダウンロード対象外の曲があり、仕方が無いので両者をミックスして曲を入れ替えたりして何とかリリースにこぎつけた。なのでApple Music・Spotify対応。
選曲リストを見てわかる通り、ブリティッシュロック史上もっとも光り輝いていた(と僕には思える)80年代~90年代のタイトル中心。その顔ぶれを見ると眩しくてクラクラするほど豪華。オリジナルの812・818は2000年頃に制作しているはずで、かれこれ20年もこのプレイリストを聴き続けている訳だけど、3056に仕立て直すにあたって繰り返し聴きながら思い出したのが2012年のロンドンオリンピックだ。あの開閉会式でいやというほど見せつけられたイギリスの音楽の圧倒的な魅力。それを想い出す。 僕にとってはほぼリアルタイムでデビュー時から聴いてきたアーチストばかりで、いわゆる得意科目なのだが、とはいえ今こういった選曲はなかなか出来ないし、若いリスナーにもぜひ聴いて貰いたいと思う。近頃の曲との違いがよくわかる。少なくともこの頃は「歌」だったね、今は「曲」かな。 最後にオマケでキーワードをいくつか羅列しとく。Sly & Robbie、Compass Point Studios、Joe Cocker、Simply Red、Kane Gang、UB40、Trevor Horn、(・・・あえて読点) ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
夏本番に向けてダンスチューンをメインにしたプレイリスト。テンポに合わせてカウントしながら筋トレのBGMに最適。
話題のMaroon 5聴きながらゆったりとストレッチ、続くLittle Mixでいい気分でウォームアップを終えたところでアゲアゲのDua Lipaへ突入。でもまだこれはほんの序盤戦。素敵すぎるLucky DayeとVictoria Monetのでデュェットに酔いしれながらプレイリストもワークアウトもいよいよ佳境に。9から12は本日のメインイベント、20分弱のハードワークでパンプアップ必至。 さて、Apple Musicを物色中にふとボブ・マーリーの名前が目についた。もちろん新曲って訳ではない。僕のお気に入りDJ、Robin Schulzがサンプリングしている訳だが、やっぱり季節需要ってことなんですかね。 それにしてもこんな形で楽曲が再利用されるとは、存命中だったら絶対に許可されないだろうと思いつつ、師が在籍していたIslandからのリリースと知って、まぁ、いいっか。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
一つ飛ばして3057。3055でも選曲したLucky Dayeの声が超絶心地良くて、前回に続いてピックアップした④。一聴してすぐに思い浮かぶのは、そう、Jamiroquaiだ。ゆったりとしたファンクサウンドをベースに、特徴的なコード進行に絡むストリングス。これはまさしくJamiroquaiの影響大にして僕の好み!
前回選曲した曲と同じアルバムに収められているのだが、先のその曲はボサノバ調、今回はJamiroquai。だから、このLucky Dayeという人はイギリスのR&Bシンガーに違いないと思っていたけれど、バイオ見たらなんとニューオーリンズ出身なんだと。ファンクに憧れて時代のアイコンですらあったJamiroquaiが、回り巡ってファンクの聖地に舞い戻る、みたいな因縁を感じてしまう。 ラストの⑭はあのPharrell のネプチューンとdeadmau5のコラボ曲。図太い低音は安定するのが普通だが、そうとは限らないこの不思議感覚はPharrellならでは。気持ちいいのか気持ち悪いのかわからない、結果病みつき、みたいな。音楽ってマジヤバい。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
Chris Brownが好きだ。この歌声を聴けば、コイツ絶対にいい奴だよなー、って確信する。ホントにたくさんの、いろんなアーチストのレコーディングに参加していて、その事実からして、シンガーとしての実力だけでなくきっと性格も抜群にいい奴なんだろうな、愛されキャラに間違いないな、と思う。そのChris Brownの⑤がとてもいいですよー。
ただ、派手なタトゥや例の元カノ・リアーナ相手に起こしたDV事件など、クリスは歌声のピュアなイメージとはかけ離れたゴシップの方で有名になってしまった。でも、これに関してはアメリカ芸能界の典型的な売り出し戦略の一環だというのが僕の見立て。身勝手で粗暴な男に耐える女、っていう構図。こういうの、繰り返されるんです。ホイットニーとボビ男カップルが有名だよね。 クリスはそんな周りのオトナたちの思惑とは無縁のところで、とてもいい仕事してるんで好感が持てる。 さて、ラストのRo Jamesはプリンスの血筋を思わせる、というかプリンスのスタイルそのままで歌い上げた愛の歌。I Love Youのリフはプリンスへの強烈なリスペクト。改めてかつてのプレゼンスの偉大さを思い知る。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
新譜の発売が間近のThe 1975のシングル①を初めて聴いた時、「え、何コレ、マジで1975?」というのが正直な感想。だってあまりに80年代ポップスの名曲、Mike & the Mechanicsの「All I Need Is Miracle」っぽいから。てか、そのもの。さらには途中からDoobiesのあの曲のモチーフも垣間見えるし、サックスソロなんかはまんま80年代AOR風。
まぁ、稀代の思わせぶりバンド、The 1975のことなんで、ここまでやるのには何か背景が隠されているはずだと思いつつ、思いつつ、思いつつ、繰り返し聴いている次第(笑)。このシングル用のEditバージョンはイントロ最高やし。 80年代ぽいとか、どこかで聴いたことあるような、というのは今回これだけではなかった。お気に入りtwenty one pilotsの新曲③もそうだし、最新のBillboard Hot 100でまさかの(失礼!)1位に輝いた⑥もそう、これはChicやね。明らかに誰にでも受け入れられやすい安全パイ路線を狙っている。難しいこと抜きで楽しもうよ、と言っているみたいだ。でもそれでいい。いや、それがいい。こんなご時世では。 夏男Shaggyのセルフカバー⑨もこれからの季節にはもってこいだが、こうした動きも「昔は良かったねー」的な業界の空気を反映しているのだろうか、くどいようだけど。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
今回はR&B寄りのプレイリスト。思えばR&Bを取り巻く環境は激変してる、と思う。少なくともブラック=R&Bという単純な図式ではなくなった。何と言ってもHip Hopの台頭に依るところが大きいのであるが、それによって例えばスウィートソウルミュージックなんて括りは急速にリアリティを失ってると言える。かつてのR&Bの立ち位置が微妙になっているということだ。
それはともかくとして、あの「This Is America」の衝撃PVで一気にグラミーまで総なめにしたChildish Gambinoの新作が発表された。やはり問題児だ。「This Is America」を観れば一目瞭然だが、今回の新作にも強く感じるザワザワ感。彼が訴えかけようとしているもの(=とてつもなくインパクトが強い)が示すのは、彼の問題意識の高さに他ならない。スリリングな事この上ない。 53.49とはアルバム頭から聴いて53分49秒の地点から始まる曲、の意。ストリーミング時代に曲単位で独り歩きする聴き方に対するアンチテーゼのようにも思える。その意味でもこれはアルバム通して聴いてみることをお勧めする。今どきのR&Bがここにはある。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
滅茶苦茶すごい好きという訳ではないのだが、新譜が出ると聞けば気になって一応は聴いてみたい気がする。Pet Shop Boysはそんなアーチストだ。思えば彼等がデビューした1984年以来ずっと。それだけ気になっているんだから、それはすごい好きと同等、なのかもしれないね。
で、どうして気になるのかって、理由も実はわかっている。それは彼等のデビュー曲「West End Girls」だ。初めてその曲を聴いた時、どこか懐かしく感じる「あの感じ」、何というか言葉で表しにくい心地良さ、それでいて心の襞に引っ掛かる。曲調は穏やかなのに、鮮烈強烈な印象を残した。 で、気付いてしまったのだ、「あの感じ」の正体を。それは僕自身子供の頃からずっと好きで心の中にくすぶり続けて来た音楽(今に至ってもね)=NHKの番組「新日本紀行」のテーマ曲である。のちに「惑星」のトミタとして世界に名を轟かせた冨田勲の、これは傑作オーケストレーションだ。僕の音楽の原体験と言ってもいい。 「West End Girls」の編曲は、まさにそれなのである。まさにそれ、といってもパクりといった次元ではなく、もちろんリスペクト。訊いてみた訳ではないからあくまで推測(ほとんど確信)だけど、僕が大切に抱き続けている原体験と同じものを彼等なりに表現したのが「West End Girls」なのだと思っている、勝手に(笑)。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
今回はヒットチャートからは少し離れたところの曲をメインにした構成。僕自身初めてのアーチストが多くて新鮮な気持ちで聴いている。 おススメは⑥。テキサス出身のバンドというのが俄に信じ難いのだが、タイファンクの影響を受けているというグルーヴ感が何とも言えず心地よい。スカスカなのにディープ。乾いたスネアが病み付きに。後半は70年代前半のQuincyを彷彿とさせて、ホント心憎い。 ②のジャスティンとケラーニのデュエットは最高のイントロ。それに続くホセ・ジェームスも久々に本領発揮してる感じだし。それがこの並びで聴くと、不思議に絶妙感が34%アップ。静かに燃えるグルーヴを感じる曲は他にも。 こうやって宝物を探り当てるような感じで新たな曲に出会えるのも音楽配信の賜物。以前も書いたが、都心の大型CDショップで何時間も視聴しながら購入するCDを物色してた、あの感じ。家に居ながらにしてね。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
最初はとっつきにくい印象だった。ブレークのきっかけとなった「New Rules」のPVも変わった作風で、こちらのペースを乱す人、て感じに思っていた。ところがこの、こちらのペースを乱す、というのが気になっている証拠(笑)。
しかし音楽をしっかり聴いてみたら、ビデオで観る時の印象と違って、これが実に表情豊かで驚いた。例えば最近の流行り系のポップスでは音作りと歌い手は完全に分業化していて(そういう印象を受ける)、正直軽薄短小さが目立つものだが、その手合いとは一線を画している。この人独自の世界観がある。それが凄く魅力的だ。しかも美人だし。 楽曲作りにも、多分サウンドメイクの面でもかなり積極的に関わっているのではないかと思われ。今回のこの曲は70年代っぽいディスコサウンド・・・、と一口に言ってしまえばそれまでだが、仕込みでない演奏してるベースを前面に押し出して、何というかリスペクトを感じるんよだなぁ。思わずニヤリとしてしまう。 つまり、Dua LipaはMy Favorite、2017年以来。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
午前10時の音楽に続いてこちらは午後10時編。これも以前作ったプレイリストのリイシューである。顔ぶれは何とも絢爛豪華。ゴージャス。バブリー。やはり今となってはこんな選曲はとても無理だと思う。ブラコン? あの時代、アノ感じだ。
70年代も終わりに近づいたころ、音楽シーンではクロスオーバーとかフュージョンとかという言葉が飛び交っていた。発端はBoz Scaggsの「Silk Degrees」でスタジオミュージシャンが脚光を浴び、その流れがJazz系に波及。R&B/Soulも巻き込んで一大ブームとなっていた。ロックの世界ではパンク~ニューウェイブだったのにね。 実際スティービーやクインシー一派はいよいよ我が世の春を謳歌。ジョージ・ベンソンはじめ、サンボーンやクルセイダースもボーカル曲に参入してメジャーヒットを飛ばすし。いやぁ、勢いとは恐ろしい。ハービー・ハンコックもスタンリー・クラークもジョージ・デュークも。80年代はここに始まり、音楽界のバブル景気は日本経済のそれより一足先に来たようだった(笑)。 ・・てことなので、言いたいことは、これはパーティーミュージックにぴったり(ただし50代以上向き)。 ※このプレイリストには2019年12月時点でApple MusicおよびSpotifyにおいて聴くことの出来ない曲を含むため、両サービスへのプレイリスト公開をしていません。
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December 2020
AuthorI am enjoying music with PowerBeats Pro and JBL SoundGear. Categories |