滅茶苦茶すごい好きという訳ではないのだが、新譜が出ると聞けば気になって一応は聴いてみたい気がする。Pet Shop Boysはそんなアーチストだ。思えば彼等がデビューした1984年以来ずっと。それだけ気になっているんだから、それはすごい好きと同等、なのかもしれないね。
で、どうして気になるのかって、理由も実はわかっている。それは彼等のデビュー曲「West End Girls」だ。初めてその曲を聴いた時、どこか懐かしく感じる「あの感じ」、何というか言葉で表しにくい心地良さ、それでいて心の襞に引っ掛かる。曲調は穏やかなのに、鮮烈強烈な印象を残した。 で、気付いてしまったのだ、「あの感じ」の正体を。それは僕自身子供の頃からずっと好きで心の中にくすぶり続けて来た音楽(今に至ってもね)=NHKの番組「新日本紀行」のテーマ曲である。のちに「惑星」のトミタとして世界に名を轟かせた冨田勲の、これは傑作オーケストレーションだ。僕の音楽の原体験と言ってもいい。 「West End Girls」の編曲は、まさにそれなのである。まさにそれ、といってもパクりといった次元ではなく、もちろんリスペクト。訊いてみた訳ではないからあくまで推測(ほとんど確信)だけど、僕が大切に抱き続けている原体験と同じものを彼等なりに表現したのが「West End Girls」なのだと思っている、勝手に(笑)。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
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March 2022
AuthorI am enjoying music with PowerBeats Pro and JBL SoundGear. Categories |