今回またしてもDua Lipaのダンスチューンからスタート。でもMadonnaとMissy Elliotとのコラボで来られたら、これは外せない。まさに彼女の勢いそのまま。勢いは③でもその通り。どちらかといえばこれまでジャンプナンバーが多かったDua Lipaだが、ここでの歌手としての表現力の豊かさには舌を巻く。まさにコンテンポラリーな音楽シーンを席巻中だ。
②のThe Shadowboxersは知り合いの好事家音楽ファンから教えてもらったグループ、って、てっきりイギリスのバンドだと思ってた。というのも、彼曰く「ABCっぽいよー」ってことだったから。僕からも「うーん、トレバー・ホーンっスねー」と返したのだった。そうした期待(思い込み)を軽々と裏切り、なんとアメリカはアトランタ出身だそう。見た目と音は完璧イギリスなのになー。コーラスはビージーズっぽいけど。 その手の話で言えば、⑩のSpeelburgは、こちらはまんまBeck風。ちょうどタイミングよくBeck本人の新作も出ているが、こっちの方がよほどBeckらしい? さてクリスマス商戦をうかがう季節になるとマライア・キャリーの名前がちらほら出始めるのが年中行事ではあるのだが、今年は何とFugees 版のKilling Me Softlyをサンプリング、しかもLauryn Hillとコラボするという新機軸・・・単にネタ切れなのかも。確かに元歌(Killing Me Softly with His Song)をそのままカバーするより勝算は立つ? (難癖付けているように聞こえたらゴメンナサイ。) 前半の②から⑦にかけての流れはとてもオトナっぽくスムースかつスリリング。ゆったりと残暑の季節にぴったりです。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
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2つさかのぼって3056。難産だった、昔の812・818をベースにしたリイシュー編。どう難産だったのかって、結局812にも818にもApple Musicでダウンロード対象外の曲があり、仕方が無いので両者をミックスして曲を入れ替えたりして何とかリリースにこぎつけた。なのでApple Music・Spotify対応。
選曲リストを見てわかる通り、ブリティッシュロック史上もっとも光り輝いていた(と僕には思える)80年代~90年代のタイトル中心。その顔ぶれを見ると眩しくてクラクラするほど豪華。オリジナルの812・818は2000年頃に制作しているはずで、かれこれ20年もこのプレイリストを聴き続けている訳だけど、3056に仕立て直すにあたって繰り返し聴きながら思い出したのが2012年のロンドンオリンピックだ。あの開閉会式でいやというほど見せつけられたイギリスの音楽の圧倒的な魅力。それを想い出す。 僕にとってはほぼリアルタイムでデビュー時から聴いてきたアーチストばかりで、いわゆる得意科目なのだが、とはいえ今こういった選曲はなかなか出来ないし、若いリスナーにもぜひ聴いて貰いたいと思う。近頃の曲との違いがよくわかる。少なくともこの頃は「歌」だったね、今は「曲」かな。 最後にオマケでキーワードをいくつか羅列しとく。Sly & Robbie、Compass Point Studios、Joe Cocker、Simply Red、Kane Gang、UB40、Trevor Horn、(・・・あえて読点) ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
夏本番に向けてダンスチューンをメインにしたプレイリスト。テンポに合わせてカウントしながら筋トレのBGMに最適。
話題のMaroon 5聴きながらゆったりとストレッチ、続くLittle Mixでいい気分でウォームアップを終えたところでアゲアゲのDua Lipaへ突入。でもまだこれはほんの序盤戦。素敵すぎるLucky DayeとVictoria Monetのでデュェットに酔いしれながらプレイリストもワークアウトもいよいよ佳境に。9から12は本日のメインイベント、20分弱のハードワークでパンプアップ必至。 さて、Apple Musicを物色中にふとボブ・マーリーの名前が目についた。もちろん新曲って訳ではない。僕のお気に入りDJ、Robin Schulzがサンプリングしている訳だが、やっぱり季節需要ってことなんですかね。 それにしてもこんな形で楽曲が再利用されるとは、存命中だったら絶対に許可されないだろうと思いつつ、師が在籍していたIslandからのリリースと知って、まぁ、いいっか。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
一つ飛ばして3057。3055でも選曲したLucky Dayeの声が超絶心地良くて、前回に続いてピックアップした④。一聴してすぐに思い浮かぶのは、そう、Jamiroquaiだ。ゆったりとしたファンクサウンドをベースに、特徴的なコード進行に絡むストリングス。これはまさしくJamiroquaiの影響大にして僕の好み!
前回選曲した曲と同じアルバムに収められているのだが、先のその曲はボサノバ調、今回はJamiroquai。だから、このLucky Dayeという人はイギリスのR&Bシンガーに違いないと思っていたけれど、バイオ見たらなんとニューオーリンズ出身なんだと。ファンクに憧れて時代のアイコンですらあったJamiroquaiが、回り巡ってファンクの聖地に舞い戻る、みたいな因縁を感じてしまう。 ラストの⑭はあのPharrell のネプチューンとdeadmau5のコラボ曲。図太い低音は安定するのが普通だが、そうとは限らないこの不思議感覚はPharrellならでは。気持ちいいのか気持ち悪いのかわからない、結果病みつき、みたいな。音楽ってマジヤバい。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
Chris Brownが好きだ。この歌声を聴けば、コイツ絶対にいい奴だよなー、って確信する。ホントにたくさんの、いろんなアーチストのレコーディングに参加していて、その事実からして、シンガーとしての実力だけでなくきっと性格も抜群にいい奴なんだろうな、愛されキャラに間違いないな、と思う。そのChris Brownの⑤がとてもいいですよー。
ただ、派手なタトゥや例の元カノ・リアーナ相手に起こしたDV事件など、クリスは歌声のピュアなイメージとはかけ離れたゴシップの方で有名になってしまった。でも、これに関してはアメリカ芸能界の典型的な売り出し戦略の一環だというのが僕の見立て。身勝手で粗暴な男に耐える女、っていう構図。こういうの、繰り返されるんです。ホイットニーとボビ男カップルが有名だよね。 クリスはそんな周りのオトナたちの思惑とは無縁のところで、とてもいい仕事してるんで好感が持てる。 さて、ラストのRo Jamesはプリンスの血筋を思わせる、というかプリンスのスタイルそのままで歌い上げた愛の歌。I Love Youのリフはプリンスへの強烈なリスペクト。改めてかつてのプレゼンスの偉大さを思い知る。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
新譜の発売が間近のThe 1975のシングル①を初めて聴いた時、「え、何コレ、マジで1975?」というのが正直な感想。だってあまりに80年代ポップスの名曲、Mike & the Mechanicsの「All I Need Is Miracle」っぽいから。てか、そのもの。さらには途中からDoobiesのあの曲のモチーフも垣間見えるし、サックスソロなんかはまんま80年代AOR風。
まぁ、稀代の思わせぶりバンド、The 1975のことなんで、ここまでやるのには何か背景が隠されているはずだと思いつつ、思いつつ、思いつつ、繰り返し聴いている次第(笑)。このシングル用のEditバージョンはイントロ最高やし。 80年代ぽいとか、どこかで聴いたことあるような、というのは今回これだけではなかった。お気に入りtwenty one pilotsの新曲③もそうだし、最新のBillboard Hot 100でまさかの(失礼!)1位に輝いた⑥もそう、これはChicやね。明らかに誰にでも受け入れられやすい安全パイ路線を狙っている。難しいこと抜きで楽しもうよ、と言っているみたいだ。でもそれでいい。いや、それがいい。こんなご時世では。 夏男Shaggyのセルフカバー⑨もこれからの季節にはもってこいだが、こうした動きも「昔は良かったねー」的な業界の空気を反映しているのだろうか、くどいようだけど。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
今回はR&B寄りのプレイリスト。思えばR&Bを取り巻く環境は激変してる、と思う。少なくともブラック=R&Bという単純な図式ではなくなった。何と言ってもHip Hopの台頭に依るところが大きいのであるが、それによって例えばスウィートソウルミュージックなんて括りは急速にリアリティを失ってると言える。かつてのR&Bの立ち位置が微妙になっているということだ。
それはともかくとして、あの「This Is America」の衝撃PVで一気にグラミーまで総なめにしたChildish Gambinoの新作が発表された。やはり問題児だ。「This Is America」を観れば一目瞭然だが、今回の新作にも強く感じるザワザワ感。彼が訴えかけようとしているもの(=とてつもなくインパクトが強い)が示すのは、彼の問題意識の高さに他ならない。スリリングな事この上ない。 53.49とはアルバム頭から聴いて53分49秒の地点から始まる曲、の意。ストリーミング時代に曲単位で独り歩きする聴き方に対するアンチテーゼのようにも思える。その意味でもこれはアルバム通して聴いてみることをお勧めする。今どきのR&Bがここにはある。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
滅茶苦茶すごい好きという訳ではないのだが、新譜が出ると聞けば気になって一応は聴いてみたい気がする。Pet Shop Boysはそんなアーチストだ。思えば彼等がデビューした1984年以来ずっと。それだけ気になっているんだから、それはすごい好きと同等、なのかもしれないね。
で、どうして気になるのかって、理由も実はわかっている。それは彼等のデビュー曲「West End Girls」だ。初めてその曲を聴いた時、どこか懐かしく感じる「あの感じ」、何というか言葉で表しにくい心地良さ、それでいて心の襞に引っ掛かる。曲調は穏やかなのに、鮮烈強烈な印象を残した。 で、気付いてしまったのだ、「あの感じ」の正体を。それは僕自身子供の頃からずっと好きで心の中にくすぶり続けて来た音楽(今に至ってもね)=NHKの番組「新日本紀行」のテーマ曲である。のちに「惑星」のトミタとして世界に名を轟かせた冨田勲の、これは傑作オーケストレーションだ。僕の音楽の原体験と言ってもいい。 「West End Girls」の編曲は、まさにそれなのである。まさにそれ、といってもパクりといった次元ではなく、もちろんリスペクト。訊いてみた訳ではないからあくまで推測(ほとんど確信)だけど、僕が大切に抱き続けている原体験と同じものを彼等なりに表現したのが「West End Girls」なのだと思っている、勝手に(笑)。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
今回はヒットチャートからは少し離れたところの曲をメインにした構成。僕自身初めてのアーチストが多くて新鮮な気持ちで聴いている。 おススメは⑥。テキサス出身のバンドというのが俄に信じ難いのだが、タイファンクの影響を受けているというグルーヴ感が何とも言えず心地よい。スカスカなのにディープ。乾いたスネアが病み付きに。後半は70年代前半のQuincyを彷彿とさせて、ホント心憎い。 ②のジャスティンとケラーニのデュエットは最高のイントロ。それに続くホセ・ジェームスも久々に本領発揮してる感じだし。それがこの並びで聴くと、不思議に絶妙感が34%アップ。静かに燃えるグルーヴを感じる曲は他にも。 こうやって宝物を探り当てるような感じで新たな曲に出会えるのも音楽配信の賜物。以前も書いたが、都心の大型CDショップで何時間も視聴しながら購入するCDを物色してた、あの感じ。家に居ながらにしてね。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
最初はとっつきにくい印象だった。ブレークのきっかけとなった「New Rules」のPVも変わった作風で、こちらのペースを乱す人、て感じに思っていた。ところがこの、こちらのペースを乱す、というのが気になっている証拠(笑)。
しかし音楽をしっかり聴いてみたら、ビデオで観る時の印象と違って、これが実に表情豊かで驚いた。例えば最近の流行り系のポップスでは音作りと歌い手は完全に分業化していて(そういう印象を受ける)、正直軽薄短小さが目立つものだが、その手合いとは一線を画している。この人独自の世界観がある。それが凄く魅力的だ。しかも美人だし。 楽曲作りにも、多分サウンドメイクの面でもかなり積極的に関わっているのではないかと思われ。今回のこの曲は70年代っぽいディスコサウンド・・・、と一口に言ってしまえばそれまでだが、仕込みでない演奏してるベースを前面に押し出して、何というかリスペクトを感じるんよだなぁ。思わずニヤリとしてしまう。 つまり、Dua LipaはMy Favorite、2017年以来。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
午前10時の音楽に続いてこちらは午後10時編。これも以前作ったプレイリストのリイシューである。顔ぶれは何とも絢爛豪華。ゴージャス。バブリー。やはり今となってはこんな選曲はとても無理だと思う。ブラコン? あの時代、アノ感じだ。
70年代も終わりに近づいたころ、音楽シーンではクロスオーバーとかフュージョンとかという言葉が飛び交っていた。発端はBoz Scaggsの「Silk Degrees」でスタジオミュージシャンが脚光を浴び、その流れがJazz系に波及。R&B/Soulも巻き込んで一大ブームとなっていた。ロックの世界ではパンク~ニューウェイブだったのにね。 実際スティービーやクインシー一派はいよいよ我が世の春を謳歌。ジョージ・ベンソンはじめ、サンボーンやクルセイダースもボーカル曲に参入してメジャーヒットを飛ばすし。いやぁ、勢いとは恐ろしい。ハービー・ハンコックもスタンリー・クラークもジョージ・デュークも。80年代はここに始まり、音楽界のバブル景気は日本経済のそれより一足先に来たようだった(笑)。 ・・てことなので、言いたいことは、これはパーティーミュージックにぴったり(ただし50代以上向き)。 ※このプレイリストには2019年12月時点でApple MusicおよびSpotifyにおいて聴くことの出来ない曲を含むため、両サービスへのプレイリスト公開をしていません。
知り合いから朝のコーヒータイムに向くプレイリストってリクエストがあって少し考えてみたのだけど、今はそういう選曲が非常に難しくなっていることに気が付いた。パーティー用に賑やかめの曲を集めようと思えばDanceというジャンルで探せばいいが、Morningというジャンルは無いからだ、当たり前だけど。
それ自体は何も今に始まったことではないが、以前はアルバムを買って一枚通して聴いて、この曲は夜中に一人で聴きたいな、海辺のドライブで聴きたいなとか、感性のメモリーに記憶しておくのを普通にやっていた訳だからね。・・・今はそれをしていない。 それで、以前作ったプレイリストを引っ張り出して少し手直したのがコレ。オリジナルは2004年頃のはずだが、当時のプレイリストにも "10 o'clock music" というタイトルを付けていた。じゃ、夜の10時はどうなんだよ、と言われてしまいそうだが、実はそれもある(笑)。それはいずれ。 ※このプレイリストには2019年11月時点でApple MusicおよびSpotifyにおいて聴くことの出来ない曲を含むため、両サービスへのプレイリスト公開をしていません。
今回は徹底してコンテンポラリーポップスで固めたプレイリスト(2019年10月時点)。すでにヒットしている曲もあるが、これからガツーンと来そうなのもあって楽しみ。
しかしねぇ、意識して選んだ訳ではないのだが、ホールジーやワンダイレクションのソロ4人をはじめ、確実に売れる人たちからそれぞれ力の入った新譜が届いていて、とても賑やか。このあたりはこれからクリスマスシーズンに向けてシーンが一番盛り上がる季節だということか。 それにしても、最近の曲のレベルの高さにはつくづく感心する。レベルというと語弊があるかもしれないが、何というかエンタテイメントが進化してる。かれこれ50年近くポップスを聴き続けている中でホントそう思う。わかりやすい例として挙げるならば、ワンダイレクションなんて単なるボーイズグループだと思ってたら大間違い、ってことだ。 それは、思うに音楽がデジタル&ストリーミングの時代になり、ポップスの目指すところが明確になっていることが大きいのではないかな。そもそもポップスはいろんなジャンルのいいとこどりで成り立っているが、さらにスピードも要求され、必勝パターンがどんどん進化&深化してるように思う。他のトラディショナルなジャンルの音楽とは違う次元で。・・・結果、メッチャ楽しい。スッゲ嬉しい。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
Elton John。僕にとってそれは特別な名前。僕が音楽を聴き始めたローティーンの頃、「次に何を聴く?」と音楽に飢えていた耳にがっつりとハマったのがエルトン・ジョン。当時のことでソースはラジオ。番組は「オールナイトニッポン」、DJはカメさんもしくは克也さんかなぁ。深夜明け方近くにそのDJがかけた曲が「Tiny Dancer」。それはそれは新鮮でかつ衝撃的な音楽体験だった。
ところで一般的な評価として、エルトン・ジョンの全盛期はアルバムで言うと「Goodbye Yellow Brick Road」と言われるが、全盛期は「Your Song」を含むセカンドから7枚目の「Goodbye Yellow Brick Road」まで続いていたというのが実際に近いと思う。それがある時期を境に作風が変わってしまった。実を言うとそのギャップが自分にとってはとても大きく、今に至るまで謎なのであった。 映画「Rocketman」はその辺りの答えになるかもしれない重要な示唆を与えてくれている。一つはタロン・エジャトン演じるエルトンのダイアローグの中にあった「1975年からクソ野郎」というセリフ。アルコールや薬物依存に陥ったのが1975年という意味だが、1975年といえば自伝的なアルバム「Captain Fantastic & Brown Dirt Cowboy」を発表した年。ここが境目なのだ。この後の作品ではバンドのメンバーも変わっている。 もう一つは盟友Bernie Taupinとの出会いの場面。DJMでソングライターチームとしてスタートを切った際、バーニーが持ち込んだ書き溜めた歌詞の中に「Daniel」があった。「Daniel」とは 6枚目のアルバム「Don't Shoot Me I'm Only the Piano Player」の冒頭を飾る曲。つまり「Your Song」が生まれた頃には、すでにかなりの数の曲が出来ていた可能性がある。 加えてこの時期、重要な事実としてエルトンは確かにバーニーに恋心を抱いていたということ。初期のキラ星のように輝く魅力に溢れた曲の数々は、そうしたパートナーを得た喜びを創作意欲に昇華させた勢いの中で生まれたのだった。うーん、納得するなぁ。 映画「Rocketman」はエルトンが大成功を収めた後の、各種依存症に苦しむ姿を露悪的に描きすぎてるきらいが無きにしも非ずだが、エルトン自身が制作に関わることで、エルトン・ジョンの新作と捉えることも出来ようか。僕のような、長年謎を抱えていたようなファンに対するエルトンからの回答なのではないかと、今では思っている。 プレイリストは「Rocketman」の公開に合わせて自分なりの選曲をしてみたいと思ってはいたものの、ところがいざやってみるとなかなか難しいンです。その理由はエルトンには強力なベストアルバムというのがあって、その内容とかなり被ってしまうから。被ると意味無いし・・・。なので、今回はあえてベストアルバムには含まれない曲だけで構成した。何か言い訳がましくてスイマセン。
僕の音楽の聴き方は、ザ・プレイリスト。好きな曲を集めてプレイリストを作り、ある期間そればかり聴く。そのうち気になる曲が現れたりすると、今度はその曲を含む新たなプレイリストを作る、その繰り返し。新しいプレイリスト作りに着手したら、それまで聴いていた一つ前のプレイリストはまず聴かなくなる。新たに現れた”気になる曲”に夢中になっているからだ。
次に、”夢中になっている曲”を活かす他の選曲や曲順を練っていくのだけれど、大体は最初のインスピレーションで決まってしまう。この曲はプレイリストの一曲目向き、とか、最後はコレで行こう、みたいな。中盤を支えるのはこの曲に託そう、という感じで曲に役割を与えていくのだ。ちなみに一曲目とラストの曲は、リピート再生の際の成否がかかる大事なポイント。抜かりないように。 たまにすごく好きになった曲があると、もうその曲を聴きたいがためにモチベーションが上がり、思わぬ短時間に出来上がってしまうことがある。そういう時は、曲選びも曲順決定もスムースで、 曲間の処理(無音時間の長さやクロスフェードのタイミングなど)もアイデアが自然に湧いてくる。 今回がまさにそう。前回の3045から一週間。実質的には2日でした。まさに音楽の持つパワーだとつくづく思う。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
これはまさしく今聴くにふさわしい、残暑向きのプレイリスト。週末、台風が弾けて去った後に出かけた海、そうだな、陽も傾きかけた時間に、過ぎゆく夏を惜しみながら聴く、ってシチュエーションですかね。それをイメージしながら部屋で聴くのも、もちろん有り。
去年に続きクソ暑かった夏。それでも秋の気配を感じる今日この頃になると、「過ぎゆく夏」は名残惜しいものの定番ってんだから面白い。それにふさわしい(と思える)音楽があるというのも。音楽って不思議。 ※Apple Music・Spotify にてプレイリスト公開中
いよいよ、そうだなぁ、と言って、マジィ、無視できなくなってきた、というのが正直なところ。いや、別に無視しようとして居た訳ではない。「そんなに巷で言われてるほどかなぁ」、あるいは「ビルボード連続1位記録を更新するほどなの?」と思っているうちに後に引けなくなってきた、今のこの状況のことだ。
例えばそんなに広く知られていないうちから密かに注目していたアーチストが、そのうちに押しも押されぬビッグネームになっていく。そんな風に自分が育てたみたいなファン心理に浸るというのは、まぁポップミュージックの一つの楽しみ方。「勝ったー」てなもん。 で、その逆ももちろんある。今回の Billie Eilish と Lil Nas X がそれ。素直に認めよう、「負けました」。 ところで僕のプレイリストではよく登場する twenty one pilots。2015年のアルバム「Blurryface」で広く知られるようになり、僕もその頃からファンになった。音楽性はスタイリッシュで幅が広い。何より惹き付けられるのが、その音楽バカっぷり。「コレっきゃねーし」的な一途さがとても魅力的に思える。音楽聴くだけでそれを感じさせてくれる数少ないバンドの一つだ。 ※Apple Music・Spotify にてプレイリスト公開中
僕が今のようにプレイリストを作り始めたのは1981年、大学3年生の頃。親しい友人たちとクルマで都内を走るのが大好きで、音楽担当だった僕はドライブ中にカーステで流す曲の選択を任されていた。
発端は「Street Lifeを夜の青山通りで聴きたい・・・」。当時の僕たちの中ではCrusadersのStreet Lifeは今風に言えば神のような曲で、それぞれがそれまで聴いてきたどんな音楽よりもカッコいいとさえ思っていた。そこでStreet Lifeだけでなく、最高にイカした曲を集めて作ったのがこのプレイリストである。 その頃の僕の住まいは中野。そこを出発して青山通りまでは山手通りを南下して小田急をくぐったら左折。代々木公園を抜けて表参道経由のルートを想定。時間帯にもよるが、30分はかからない程度と見込んで使用するカセットテープは片面27分の54分収録タイプで決定。A面最後の曲が終わったらすぐにひっくり返ってB面トップのStreet Lifeが始まるようにしなきゃ。ここ大事。表参道の最後の信号待ちでStreet Lifeのイントロが掛かったら最高だよね。 とんでもなく、目茶苦茶楽しかった。そんな経緯を経て生まれたのがこのプレイリストである。僕のルーツでもあるからして、3000番は永久欠番(下3桁ゼロ番)。 その3000を今またどうしてか、それはある訃報に接したからである。Dear Dr. John。感謝と追悼の意を表して。 ※このプレイリストには2019年6月時点でApple MusicおよびSpotifyにおいて聴くことの出来ない曲を含むため、両サービスへのプレイリスト公開をしていません。
Ed Sheeranがコラボアルバムを出す。先行するシングル第一弾はJustin Bieberとのコラボで、ここにピックアップしたのは第二弾となるのかな。この曲、イントロが最高ッスよね。Apple Musicで初めて聴いた時には今年の「ベスト・イントロ・オブ・ジ・イヤー」を確信。ホント、出だしがカッチョいい、でしょ? 攻めてるよね。
曲の方はというと、「文句アッか」と言わんばかりの流行りっぽいキャッチー路線。言い換えると誰がやっても大体これくらいは出来ちゃう・・・なんだけど、やっぱり制作費のかけ方が違うのだろうか、そこはかとない高級感が漂うんだなぁ。前回のMadonnaの時も同じように感じた。他を寄せ付けない大物感とでも言いますか。 ただ、ポップソングの世界が画一化没個性化の度合いを深めていく中で、どこで差別化を図るのか、というのが大きなテーマになりつつあるような気もしていて。制作費ですか? 印象的なイントロですか? ンなこと考えてると楽しくないので、ここは予定調和の心地良さに浸るのが正しい。 ところで7曲目 Gucci Maneの ”Love Thru the Computer” は、Zapp & Roger の4枚目のアルバムに収められていた ”Computer Love" のサンプリング曲。Justin Bieberの参加によって注目を集めている訳だが、何とJustinがRogerの看板プレイだったヴォコーダーを使用しているのがミソ。賛否両論あるだろうが、Rogerの偉大な功績は永久不滅ってことで。
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March 2022
AuthorI am enjoying music with PowerBeats Pro and JBL SoundGear. Categories |