新譜の発売が間近のThe 1975のシングル①を初めて聴いた時、「え、何コレ、マジで1975?」というのが正直な感想。だってあまりに80年代ポップスの名曲、Mike & the Mechanicsの「All I Need Is Miracle」っぽいから。てか、そのもの。さらには途中からDoobiesのあの曲のモチーフも垣間見えるし、サックスソロなんかはまんま80年代AOR風。
まぁ、稀代の思わせぶりバンド、The 1975のことなんで、ここまでやるのには何か背景が隠されているはずだと思いつつ、思いつつ、思いつつ、繰り返し聴いている次第(笑)。このシングル用のEditバージョンはイントロ最高やし。 80年代ぽいとか、どこかで聴いたことあるような、というのは今回これだけではなかった。お気に入りtwenty one pilotsの新曲③もそうだし、最新のBillboard Hot 100でまさかの(失礼!)1位に輝いた⑥もそう、これはChicやね。明らかに誰にでも受け入れられやすい安全パイ路線を狙っている。難しいこと抜きで楽しもうよ、と言っているみたいだ。でもそれでいい。いや、それがいい。こんなご時世では。 夏男Shaggyのセルフカバー⑨もこれからの季節にはもってこいだが、こうした動きも「昔は良かったねー」的な業界の空気を反映しているのだろうか、くどいようだけど。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
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今回はR&B寄りのプレイリスト。思えばR&Bを取り巻く環境は激変してる、と思う。少なくともブラック=R&Bという単純な図式ではなくなった。何と言ってもHip Hopの台頭に依るところが大きいのであるが、それによって例えばスウィートソウルミュージックなんて括りは急速にリアリティを失ってると言える。かつてのR&Bの立ち位置が微妙になっているということだ。
それはともかくとして、あの「This Is America」の衝撃PVで一気にグラミーまで総なめにしたChildish Gambinoの新作が発表された。やはり問題児だ。「This Is America」を観れば一目瞭然だが、今回の新作にも強く感じるザワザワ感。彼が訴えかけようとしているもの(=とてつもなくインパクトが強い)が示すのは、彼の問題意識の高さに他ならない。スリリングな事この上ない。 53.49とはアルバム頭から聴いて53分49秒の地点から始まる曲、の意。ストリーミング時代に曲単位で独り歩きする聴き方に対するアンチテーゼのようにも思える。その意味でもこれはアルバム通して聴いてみることをお勧めする。今どきのR&Bがここにはある。 ※Apple Music・Spotifyにてプレイリスト公開中
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March 2022
AuthorI am enjoying music with PowerBeats Pro and JBL SoundGear. Categories |